当主アンリ・ボワイヨが手掛ける最後のヴィンテージ2020年!非常にエレガントで美しい女性的な逸品。ボワイヨ家はヴォルネーで最も古い家系の1つでドメーヌ設立は1885年。現当主のアンリと息子のギヨームがドメーヌを担っています。完璧主義者で知られ、ピュリニーとヴォルネーを中心に約16haの畑を所有しています。アンリ・ボワイヨは、妥協を許さない完璧主義者。すでにいいワインを造るための「方程式」を習得し、徹底的に突き詰めている。アンリ・ボワイヨはそういうステージに達している生産者だ。1996年にネゴシアンものを造るメゾン・アンリ・ボワイヨを設立。プルミエ・クリュやグラン・クリュはテロワールを表現するために、各畑1生産者だけからブドウもしくは果汁の状態で購入しています。「ボンヌ・マール グラン・クリュ」は、ボワイヨが信頼をおき、栽培についても細かく指導する長期契約農家のシャンボール・ミュジニーとモレ・サン・ドニ村から約半分ずつの畑から。発酵と熟成を同じ樽で行うヴィニフィカシオン アンテグラルを実施。ラスベリー等の赤系果実のフレッシュで繊細なアロマにサクランボの種や花のニュアンス。表現力が豊かで、タンニンはきめ細やか。非常にエレガントで美しい女性的な逸品。テクニカル情報赤は100%除梗され、ステンレス製53hlの開放槽にて約12日間低温マセラシオンを行い、温度管理しながら約15日間アルコール発酵。ピジャージュ、ルモンタージュを実施。発酵後に5日間マセラシオンを行う。熟成は228リットルの樽(新樽比率40~70%程度)で15~18ヶ月間行う。発酵時に使用しているのは野生酵母のみ。ヴィニフィカシオンアンテグラル2016年より赤の一部のキュヴェで始めたのが、発酵から熟成まで樽(新樽100%)で行うヴィニフィカシオンアンテグラル。2018VINからはブルゴーニュとヴォルネー村名を除く赤のすべてのプルミエクリュとグランクリュで実施した。発酵は通常(2~3週間)よりも長く、約1ヶ月。ピジャージュやルモンタージュを行わないが、代わりに1日に2~3回樽を回転させる。発酵後、樽から出し圧搾、また同じ樽に戻し熟成させる。このために、発酵後に全ての粕を取り出せるように樽会社と蓋のところに十分に大きい扉が付いた特別な樽を開発。非常に手間も時間もかかるが、新樽の中で発酵が起きることによって、新樽の派手なニュアンスが無く、まるみがあり、馴染んだ味わいの艶やかなワインになるという。2020年ヴィンテージ情報35年以上にわたり醸造を担ってきたが、残念ながら2020年が私が醸造する最後のヴィンテージ、最後の作品となり、強い感情と少しの悲しみを持ってこの文章を書いている。次の世代へ譲る時が来た。2012年から赤の醸造を担当し、素晴らしい仕事をしてきた息子のギヨームに、やや非定型的で繊細な年となった2021年の白の醸造と運命を引継ぐことになった。新しい白ワインも同じ感動、喜びをもたらしてくれることだろう。【気候】近年繰り返されるように、冬らしい冬を迎えることができず、12-2月は穏やかで雨が多かった。3月と4月は乾燥し、温かい気候で、霜のリスクがわずかにあったが、出来る限りの霜害対策を行ったので被害はなかった。5月末、素晴らしい気候条件のもと開花。夏の間は、「暑さ」、「日照」、「わずかな雨」と偉大なヴィンテージに必要な3つの要素が揃った。非常に素晴らしい天候の中、8月25日には収穫を開始。【白】エネルギッシュで精密。ミネラルを思わせる風味の中に清らかさと精密さを併せ持つスタイル。良く熟した黄色い果実にアニスのニュアンスある香り。リッチだけれども重くなく、活力あふれ、塩味のあるフィニッシュ。私の最後のヴィンテージとなるが、クオリティが高く、感慨深い思いもあって、大変気に入っている。【赤】2018年、2019年と同様のスタイル。非常に深い色合いで黒系果実のアロマがあるが、前の2つのヴィンテージよりもタンニンが顕著。まさに熟成に向いたヴィンテージである。翌年からはギヨームがコメントしてくれるだろう。長い間、皆様のお役に立てたことを光栄に思います。Invinoveritas ラテン語で「ワインの中に真実がある」)アンリ・ボワイヨDOMAINE HENRI BOILLOT BONNES MARES GRAND CRUアンリ・ボワイヨ ボンヌ・マール グラン・クリュ生産地:フランス ブルゴーニュ コート・ド・ニュイ シャンボール・ミュジニー原産地呼称:AOC. BONNES MARESぶどう品種:ピノ・ノワール 100%味わい:赤ワイン 辛口 ミディアムボディジャスパー・モリスMW:94-96 ポイント Tasting Date : 10/1/2021 Tasting Location : Burgundy Tasted By : Jasper Morris MWTwo suppliers covering both terroirs. Ultra-intense imperial purple. There is a seductive first wave of the bouquet which I find each year here and love every time. Super ripe in 2020 with a little touch of minerals graphite behind. This dances on the palate, not as heavy as the start would suggest, slightly drier tannins, but the balance still works.