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炭酸カルシウムでできた鉱物アラゴナイト。 温泉の周辺で採れるアラゴナイトは、 貝殻と同じ成分を持ち 岩の隙間や鍾乳洞、海洋生物等に付着して生成されます。 水溜りの底にあられのような球状で発見される事が多い事から 和名ではアラレ石と呼ばれています。 その為カットに耐えられるレベルの宝石質が非常に少なく 品質の高いものはガラスのような光沢とシルキー系の優しいカラーを帯びます。 余談ではございますが同じくカルシウム系の宝石にカルサイトがあります。 成分も殆ど同じですが温度や圧力等によって 出来な方が微妙に異なるそうでかなりマニアックな内容となります。 初見で見分けるのはかなり難しいです。 元々ルースとして市場に出る事が珍しい宝石ですが 市場に出回っているものの多くは黄色がほとんどで 青色のアラゴナイトは流通量がかなり少なく より希少性が高い、いわゆるコレクターストーンとなります。 宝石質結晶が存在したとしても硬度は３．５程度とかなり柔らかい為、 熟練者カッターでも難易度が非常に高いです。 そんな中で大変珍しいブルーの彩り。 なかなか生成が安定しない宝石ですので ラリマーのように白色が混ざる事が多いのですが 今回ご案内の結晶は アクアマリンのような均一の色味をもちます。 しかも２３ＣＴを超える特大サイズとなります。 鉱物としてのアラゴナイトは比較的見かける機会が多いですが ルースの状態でしかも珍しいブルーカラーの結晶は 所有している方も相当少ないかと思います。 希少性、耐久性から見てジュエリー用としてではなく コレクションとして大変お勧めの宝石です。 大粒結晶で是非お楽しみ頂けますと幸いでございます。