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糸の紡績や織り、生地の素材、パーツやフォルムなどを徹底に分析し、 ヴィンテージが持つ魅力が再現されたバズリクソンズ製フライトジャケット。 こちらは摂氏10～マイナス10度という気温域での着用を目的とした、 インターメディエイトゾーン用フライトジャケット、タイプB-15Cのパッチモデル "B.RICKSON & SONS. INC. 6147th TAC. CTRL. GP. MOSQUITOES"です。 アメリカ陸軍航空隊が空軍として独立した際、独自性を象徴するために採用された、 精悍なエアフォースブルーのボディや、ムートン襟が特徴的です。 敵の地上施設や敵軍の移動を見つけ出し、 目標物を発見すると確実に攻撃できるように発煙弾を投下。 上空を旋回している戦闘爆撃機に地上部隊を通して、 無線連絡をする事を任務とした「モスキート部隊」 いつ何処から現れるか予測が付かない、"蚊"のような戦術が恐れられました。 1954年2月、日本への新婚旅行の途中であったマリリンモンローは、 兵士の慰問に、韓国のK-47(チュンチョン)を訪れ、 "ANITHING GOES"と題したショーを開演しました。 その際、米軍がモンローのために用意したフライトジャケットがこのB-15C。 駐留部隊のモスキートパッチで装飾し、大女優の慰問を歓迎しました。 素材には深みある光沢感を持った3/1ヘビーナイロンツイルを使用。 ボディカラーのエアフォースブルーは、米軍の陸軍航空隊が、 空軍として独立した際にシンボルカラーとして採用されましたが、 目立ちすぎるという理由で短期間の採用となってしまった、 フライトジャケットの歴史において稀少なカラーです。 酸素ホースを固定するためのナイロン製オキシジェンタブ。 ジッパーの保護や雨風の侵入を防ぐストームフラップ(前立て)など、 それぞれ役割を持ち、様々なディティールが備わったデザイン。 ファスナーは、クラウン社製のスプリングカムロック式ジッパーが採用されています。 左袖に取り付けられているのは、タバコが丁度入る大きさのシガレットポケット。 立体的に縫合されているため、この様に細かなシワが現れます。 また、その外側にあるペンポケットも、内部底に真鍮製のペンキャップが備えられ、 細かな仕様まで完全再現されているのはバズリクソンズならでは。 襟は保温性を高めるシープムートンのボア付き。 ポケットの袋地はウールとナイロンの二重織りとなっているため、 手触りがよく防寒性にも優れています。 元々10度～マイナス10度ほどの気温域での使用を目的として作られているため、 冬の寒さでの着用に適したボリューム感です。 こんな方にもオススメです 素材やパーツなど、隅々まで拘った職人気質な物作りに共感する。 ミリタリーウェアの武骨な佇まいが好き。 長く付き合っていける一着を手にしたい。